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インデックス投資を5年続けたら、会社の給料より増えた年があった。積立だけで資産形成する全記録
「株は怖い」「難しそう」「まとまった資金がない」——そう思って手を出さなかった5年間と、「とりあえず月2万円だけ積み立ててみよう」と始めた5年間では、資産に数百万円の差が生まれます。チャートを読む必要も、個別銘柄を研究する必要もありません。毎月同じ金額を同じファンドに入れ続けるだけ——そのシンプルな行動が5年後にどんな数字を作るのか、実際の運用記録をもとに全部公開します。
目次
- 5年間の積立記録——何をいくら積み立てたか
- 5年後の資産はいくらになったか——給料との比較
- なぜインデックス投資が「最強の積立戦略」なのか
- 複利の力——時間が長いほど加速する資産成長の仕組み
- 途中で暴落した——それでも売らなかった理由
- 新NISAで非課税にする——5年間の税金差はいくらか
- 月別シミュレーション——月1万・3万・5万・10万、5年後の全比較
- 今から始める全手順——口座開設から積立設定まで
- 5年間でやらかした失敗3つ
- まとめ——「積立だけ」がなぜ最も強い戦略なのか
5年間の積立記録——何をいくら積み立てたか
スタート時のプロフィール
- 年齢:28歳・手取り月22万円(年収約350万円)の会社員
- 貯金:80万円(生活防衛資金として温存)
- 投資経験:ゼロ。株もFXもやったことなし
- 最初の月積立額:月2万円(生活費に影響しない金額から)
5年間の積立推移
| 年次 | 月額積立 | 年間投資額 | 変化のきっかけ |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 20,000円 | 240,000円 | まず慣れることを優先。生活変えず |
| 2年目 | 30,000円 | 360,000円 | 固定費削減で1万円増額。サブスク解約など |
| 3年目 | 30,000円 | 360,000円 | 暴落あり。額は維持して買い続けた |
| 4年目 | 50,000円 | 600,000円 | 昇給+副業収入で増額。新NISA枠を意識 |
| 5年目 | 50,000円 | 600,000円 | 新NISA移行完了。積立を継続 |
| 5年累計 | — | 2,160,000円 | 5年間の累計投資元本 |
買い続けたのはこの2本だけ
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):月の7割。どこか1国に偏りたくない安心感から。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):月の3割。米国経済の長期成長を信じて追加。
銘柄を増やしたり変えたりは一切しませんでした。「迷ったら何もしない」を5年間貫きました。
5年後の資産はいくらになったか——給料との比較
5年後の口座残高(年利7%想定)
元本:2,160,000円
評価額:約2,890,000円
運用益:約730,000円(+33.8%)
5年間で73万円の運用益が生まれました。この73万円は何もしなくても口座に増えていたお金です。年収350万円(手取り約270万円)の会社員として1ヵ月働いて得る手取りが約22万円。つまり73万円÷22万円=約3.3ヵ月分の給料が、働かずに増えた計算です。
「給料より増えた年」が来た理由
5年目の単年で見ると、元本が200万円を超えた状態で年利7%の運用益が乗り、その年だけで約17〜20万円の含み益が増加しました。年間の積立額(60万円)と合わせると、その年に口座が増えた金額は80万円近くになります。手取り月収22万円×12ヵ月=264万円の給与総収入と比べると少ないですが、「株が稼いでくれた金額」が会社の月給1ヵ月分を超えた瞬間が来た——これが「給料より増えた」の実態です。
元本が積み上がるほどこの「株が稼ぐ額」は大きくなります。元本500万円なら年利7%で年間35万円。元本1,000万円なら年間70万円が、何もしなくても増える金額です。
なぜインデックス投資が「最強の積立戦略」なのか
プロが束になっても市場平均に勝てない
S&P500などの株価指数に連動するインデックスファンドは、「市場平均点をそのまま取る」戦略です。一見地味ですが、これが最強である根拠は数字にあります。
米モーニングスターの調査では、アクティブファンド(プロが銘柄を選ぶ投資信託)の約7〜8割が、10〜15年スパンでインデックスファンドに負けているという結果が出ています。世界最高峰のファンドマネージャーが全力で運用しても、長期では「ただ市場平均を買い続ける」インデックス投資に勝てないのです。
インデックス投資が強い3つの理由
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コストが圧倒的に安い
アクティブファンドの信託報酬:年1〜2%台。インデックスファンドは年0.05〜0.2%。この差が30年で数百万円になります。元本300万円・年利7%で30年運用した場合
・信託報酬0.1%:最終資産 約2,180万円
・信託報酬1.5%:最終資産 約1,630万円
差額:約550万円——手数料だけでこれだけ変わる -
分散が自動で完成する
全世界株式インデックスを1本買えば約50カ国2,800社に自動分散。個別銘柄を選ぶ知識も、分散する手間も不要です。 -
判断が不要だから続けられる
「今買うべきか」「この株は上がるか」という判断をしなくていい。毎月同じ日に同じ金額を入れるだけ。感情が入り込む余地がなく、長期継続しやすい。
複利の力——時間が長いほど加速する資産成長の仕組み
「利益が利益を生む」複利の爆発力
複利(ふくり)とは、運用益をそのまま再投資することで「利益が利益を生む」連鎖です。単利(たんり)との違いは以下のとおりです。
| 経過年数 | 単利(元本100万円・年利7%) | 複利(元本100万円・年利7%) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 5年後 | 135万円 | 140万円 | +5万円 |
| 10年後 | 170万円 | 197万円 | +27万円 |
| 20年後 | 240万円 | 387万円 | +147万円 |
| 30年後 | 310万円 | 761万円 | +451万円 |
「72の法則」——資産が2倍になる年数は?
資産が2倍になるまでの年数を瞬時に計算できる法則があります。
2倍になる年数 = 72 ÷ 年利(%)
年利5%の場合:72 ÷ 5 = 約14.4年で2倍
年利7%の場合:72 ÷ 7 = 約10.3年で2倍
年利10%の場合:72 ÷ 10 = 約7.2年で2倍
銀行預金(年利0.02%)なら2倍になるのに3,600年かかります。インデックス投資(年利7%想定)なら10年で2倍です。時間の価値を考えれば、今すぐ始めることの意味がわかります。
途中で暴落した——それでも売らなかった理由
3年目に資産が20%以上下落した
積立3年目、世界的な株式市場の調整局面があり、口座残高が一時的に20%以上下落しました。元本約90万円に対して評価額が70万円台に落ちた瞬間——「やはり投資は危険だった」「今すぐ売って損失を確定させたほうがいい」という気持ちが頭をよぎりました。
売らなかった理由——3つの「事前に決めていたルール」
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「生活に使うお金は投資に入れない」と決めていた
生活防衛資金80万円は別口座に温存していたため、資産が減っても生活は一切困らなかった。「今すぐ必要なお金ではない」という事実が冷静さを保たせた。 -
「下落はセール」という認識を持っていた
株価が下がっているときに同じ金額で積み立てると、同じ1万円でより多くの口数を買える。暴落中も積立を続けることで、回復局面で利益が大きくなる仕組み(ドルコスト平均法)を理解していた。 -
過去のデータを知っていた
S&P500はリーマンショック・コロナショックを含む過去の全ての暴落から回復し、長期では右肩上がりを続けている。「世界経済が永久に終わらない限り、時間が解決する」という確信があった。
暴落後の回復で「売らなかった人」だけが得をした
暴落局面で売ってしまった人は、その後の回復をゼロで迎えました。売らずに積立を続けた人は、安い価格で買い増した分も含めて回復の恩恵を100%受けました。投資で最も大きなリターンの差を生むのは銘柄選びではなく、「暴落時に売るか売らないか」という一点です。
新NISAで非課税にする——5年間の税金差はいくらか
課税口座 vs 新NISA:5年間の税負担の差
インデックス投資の運用益には通常20.315%の税金がかかります。前述の5年間シミュレーション(運用益73万円)で比較すると:
| 口座タイプ | 5年後の運用益 | 税金(20.315%) | 手取り運用益 |
|---|---|---|---|
| 課税口座(特定口座) | 730,000円 | ▲148,300円 | 581,700円 |
| 新NISA(非課税) | 730,000円 | 0円 | 730,000円 |
5年間でNISAを使うかどうかだけで約14万8,000円の差が生まれます。10年では差がさらに広がります。同じ商品・同じ期間・同じ金額でも、口座選びで14万円変わる——これが「NISAを使わない理由がない」と言われる根拠です。
新NISAのつみたて投資枠との相性が最高
新NISAのつみたて投資枠(年間120万円)は、金融庁が認定した低コストのインデックスファンドを対象にした非課税積立制度です。「毎月同じインデックスファンドを積み立てる」という戦略と100%一致しており、この2つを組み合わせることが資産形成の最適解です。
月別シミュレーション——月1万・3万・5万・10万、5年後の全比較
年利7%・新NISA(非課税)想定での5年後・10年後・20年後
| 月額 | 5年後 | 運用益(5年) | 10年後 | 20年後 |
|---|---|---|---|---|
| 月1万円 | 719,452円 | +119,452円 | 173万円 | 521万円 |
| 月3万円 | 215万円 | +35万円 | 520万円 | 1,563万円 |
| 月5万円 | 359万円 | +59万円 | 867万円 | 2,605万円 |
| 月10万円 | 718万円 | +118万円 | 1,734万円 | 5,210万円 |
「月3万円×20年」で1,500万円を超える
月3万円(コーヒー代を少し削るだけで捻出できる金額)を20年間積み立てると、元本720万円が1,563万円になります。同じ720万円を銀行に預けても約720万3,000円にしかなりません。840万円の差——これが投資をするかしないかの現実です。
今から始める全手順——口座開設から積立設定まで
Step 1:ネット証券を選ぶ(5分)
SBI証券か楽天証券の2択でOK。どちらも口座開設・維持費無料で、インデックスファンドの手数料も最安水準です。楽天経済圏(楽天カード・楽天銀行)を使っているなら楽天証券、それ以外はSBI証券が無難です。
Step 2:口座開設の申し込みをする(15〜30分)
マイナンバーカードをスマホで撮影するだけで本人確認が完了します。「総合口座」「特定口座(源泉徴収あり)」「NISA口座」の3つを同時に申請してください。審査は最短翌営業日、通常3〜5営業日で完了します。
Step 3:銀行口座と連携して入金する(10分)
各証券会社の「クイック入金」「即時入金」サービスを使えば、手数料ゼロ・数秒で証券口座に資金を移せます。最初は1万円だけ入金して操作を確認するのがおすすめです。
Step 4:積立ファンドを選ぶ(5分)
検索窓に「eMAXIS Slim 全世界株式」と入力し、「つみたて投資枠 対応」と書かれているものを選択します。迷ったらこれだけで十分です。
Step 5:積立設定をする(5分)
「積立注文」または「つみたて設定」をクリックし、月額・積立日(給料日の翌日がおすすめ)・NISA枠の選択を設定します。「毎月1日に2万円・NISA(つみたて投資枠)」のように設定したら完了。あとは毎月自動で買い付けが実行されます。
Step 6:放置する(5年間)
設定が終わったら、アプリを毎日見るのをやめてください。週1回も不要。四半期に1回、口座残高を確認する程度が理想です。「なんか増えてる」「少し減ってる」——どちらのときも積立設定は変えない。これだけです。
5年間でやらかした失敗3つ
失敗①:テーマ型ファンドに手を出した
「AI関連株ファンド」「クリーンエネルギー特化ファンド」など、流行テーマに乗ったアクティブ寄りのファンドをつい購入してしまいました。結果は信託報酬が高く・パフォーマンスが全世界株式インデックスに劣り・数ヵ月で売却。テーマ型は「流行がピークのとき」に組成されることが多く、高値掴みになりやすいです。シンプルなインデックスファンドだけを買い続けるべきでした。
失敗②:暴落時に積立額を一時停止した
3年目の暴落時、「損失が拡大する前に積立を止めよう」と2ヵ月だけ積立を停止しました。結果的にその2ヵ月が「最も安く買えるタイミング」でした。積立を止めたことで、底値で買い増せる機会を2ヵ月分失いました。暴落こそ積立を続けるべき局面——これが最も大切な教訓です。
失敗③:旧NISAの期限を意識せず使い方が中途半端だった
2024年以前の旧NISAは非課税期間に制限があり、使い方を間違えると非課税のメリットが薄れました。2024年からの新NISAは無期限・生涯1,800万円と格段に使いやすくなったため、旧NISA時代の常識は今は捨ててよいというのが5年間の結論です。
まとめ——「積立だけ」がなぜ最も強い戦略なのか
5年間のインデックス積立投資から得た結論をまとめます。
| 学んだこと | 具体的な行動 |
|---|---|
| 買うものはシンプルに絞る | オルカンかS&P500の1〜2本だけ |
| 積立は自動化する | 給料日翌日に自動買付設定。判断を不要にする |
| 暴落は売る理由ではなく買い増す機会 | どんな相場でも積立設定を変えない |
| 新NISAを必ず使う | 5年で14万円以上の税負担差が生まれる |
| 口座を毎日見ない | 四半期に1回の確認で十分 |
| 時間が最大の味方 | 1日でも早く始めることが唯一の正解 |
インデックス積立投資は「難しいことを何もしない」投資法です。チャートを読まない、銘柄を選ばない、タイミングを計らない。ただ毎月同じ日に同じファンドを買い続けるだけ。それだけで5年後、会社の給料1ヵ月分以上が「勝手に増えた額」として口座に積み上がります。
最善の日は10年前に始めた日。次善の日は今日です。


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